ニュースで考えるリスク・危機

ニュースを通じ、自分の身に置き換えて様々なリスクについて考えるブログ

2019年3月8日のできごと

・震災遺構のいま 名取・閖上地区 残せなかったランドマーク(産経新聞

 震災の未来へのメッセージをどうするか。難しい問題。

 たしかに被害の建築物をそのまま残せれば、インパクトやわかりやすさは問題ないか とも思うが、それを見て、直接被害にあった今生きている人間には酷だというのも理 解できる。やはり、石碑や、神社のような長い間あって、町の風景になりながら、過 去にあったことを伝えられるものにすべきだと考える。

・「神経質では」心ない視線も…自主避難者苦しめる“二重三重の孤独” 原発事故8年

 (西日本新聞 

 放射性物質が自分の土地から検出され、その土地の恵みから直接糧を得る職業につい ていれば、わからなくはない。しかし、それでも同じような状況下で1次産業をやっ ていらっしゃる方もいて、どちらの判断も間違いではないと思う。

 移住先のみなさんの中から「過剰反応では?」というのも一定の理解はできる。

 おそらく、当事者の恐怖や、不安感が実感として理解できないところがあるためだ。

 どんな職業についても、一定のリスクや、想定外の問題が出てくる。そのとき、残る か、撤退するかは生き方の問題だろう。特に農業などの産業は一旦捨ててしまうと、 もう元に戻すことは、少なくとも個人レベルでは無理だろう。記事の方も苦しい選択 だったのだろうが、事故が起きても、この選択をしないように周りでサポートできな かったのが、悔やまれる。

・「女児暴行のうわさ」の過去と今(dragoner)

 記事文中にある「善意の恐怖」が一番わかりやすい言葉でしょう。

 悪意ではなく、いい話でなく、同じような立場の人間に注意喚起しているつもりにな るのでしょう。その連鎖が、現在すごいスピードで広がる。

 真偽は関係ない、確認もせずに、善意を拡散しなければならないと義務感も絡んで、 最終的には、具体名部分に反応して、直接被害者が出てくる。

 どんな情報も一時深呼吸して、自分で確認し、伝える。

東日本大震災から8年。ポスト復興庁に求めること(久保田崇) 

 基本記事には同意したいが、復興庁、防災省をつくっても、この国のお金に関する考 え方や、国家とはどういうものか、といった基本的なところが歪んでいると思ってい るので、あまり名前はどんなものになっても国家機関の中での立ち位置は変わらない と考えている。

 公務員で防災に関する業務に経験を持つ方に継続してこれからも対応していただけれ ば、ありがたいとは思うし、仕事が早くなり、効率的に動けたおかげで、救われる命 もあると思うが、復興庁自体が時限立法上に成立していること自体が、いかに防災に お金を使いたくない、リソースを割きたくないと考えているといういい証拠になって いる。

・復興住宅、悩む孤立=高齢者4割超、単身多く-東日本大震災8年(時事通信

 海が見えて、周りも勝手知ったる人達に囲まれ、幸せに暮らしていた。

 ある日突然家族、近所の人や、住む場所を奪われ、知らない人ばかり、知らない場所 での生活になる。生きているだけいいだろうでは済まない。高齢になれば、

 その変化に順応しずらくなる。その手当は厚くしてもしすぎることはないのではない か。

・【東京から伝えたい】「震災が起きたら、避難所」だけではない

   「マンションにとどまる」選択、問題はトイレ(withnews)

  上記復興住宅の記事中の住宅でもそうなのですが、高層住宅の欠点が、「水」なので す。高層に水を届けるのはなにかしらのエネルギーが必要で、とぎれるとあっという まに枯渇します。配給される水を自室に持ちこむ作業は重労働。建物自体は倒壊しな いのかもしれませんが、住居としては一気に使いづらくなる。あわせて、電気もこな い、配管が少しずれているなど、不具合が重なると、退去決定。一軒家でも当然考え られる問題ですが、マンションなど高層建築物の利用は巨大なエネルギーとシステム に支えられているのです。

 東京ではもちろんですが、東京以外の地域にお住まいの方でも、トラブル発生時の対 処は変わらないかと思います。一度代換手段を検討してみていただきたいです。

 「今住んでいる住居が使えなくなったらどうする?」「避難所!」

 「ペットは?」「避難所では寝られないよ?」「ずっといるの?」「仮設住宅?」

 私のおすすめは普段の移動手段でいける範囲でセカンドハウスを買う(借りる)なら どこがいいか?を家族で話し合い、小旅行としてその地域に足を運んでみましょう。

 何度か色々な場所にいくと、ギリギリ借りられる(買える)住宅が見つけられるかも しれませんし、少なくとも見慣れたこの地域に逃げてこようという気持ちの余裕みた いなものができてきます。

 もうひとつは、やはり車中泊でしょう。東京など都会の方で車を所有されていないか たにはおすすめできないのですが、ご家族を安全に移動かつ住居から一時退去で雨露 しのげる手段としてはこれ以上ないかと思います。

・鹿北製油 従業員14人全員退職 町は再就職支援へMBC南日本放送

 製品原料偽装で従業員が全員退社したとのこと。会社がある自治体が退社した従業員 の再就職先について支援するということなので、みなさん再就職先が見つかる前に退 社したということなのでしょうか?みなさんの生活もかかっているでしょうに、それ にかえてもこの会社で働き続けるのは困難だったということか?

・職務中の交通事故で人生を狂わされた49歳男性(東洋経済オンライン)

 若い時に住み込みコンビニ勤務、介護業界も途中までは身入りのいい仕事だったよう です。その後、給料が半分になって、仕事量が激増してもその業界に残ったのはな  んとも。多分そこが人生の分岐点。そんな生活をおくれば、誰でも心身ともにおかし くなりますし、職務中の交通事故はその結末でしょう。

 無理な仕事は続けてはダメです。収入は確かに落ちることもあるし、簡単に次の仕事 がみつかる日本でもありません。しかしながら、心身がおかしくなると、経済的損失 以上の損が降りかかってきます。ですので、収入が増えても、支出をできるだけ拡大 させない(特に定期的出費)。ですが、心身を健康に保つ出費にはある程度お金をか ける。

 バランスが難しいですが、取り組んでいくべきだと思います。

LIXILの説明会、機関投資家の怒りの火に油(日経ビジネス 

 リクシル界隈が騒がしいようです。従業員のみなさんはどう思っているのでしょう。

 いますぐどうこうではないでしょうが、先を見ている方はもしかすると。

 消費者の立場としては、住宅関連の資材は長い付き合いになるし、取引額も大きいも のになると思うので、不安定な会社の状態をみると、離れて行ってしまうような。

・透析選ばず死亡が他にも20人 学会指針に該当せず(テレビ朝日系(ANN))

 どうやらドクターから透析しない選択肢を提示し、患者が受け入れた、という流れの ようです。確かにドクターがいう治療をうけない権利もあるのでしょうが、現状の日 本で、それをドクターから提示するというのは受け入れられないでしょう。

 明らかに末期状況ならわかりますが、自分から治療していれば4年は生きれたなんて 言ってしまっているようでは、考えが浅い上での言い訳にしか聞こえません。

 その考えを広めたいなら、まずあなたが目の前の患者さんととことこん治療しながら 話合う以外ないでしょう。多くの患者さんと話合うことで、社会環境もととのってく ると思いますが。

 患者としての立場から考えると、まず、このようなご提案を受けたなら、他のセカン ド、サードオピニオンを受けてください。そのドクターと自分だけで(家族も含む) 判断は厳禁です。あとはもっと時間をかけてください。色々な人に相談してみるのも ありだと思います。透析要の患者がそれを中止するのは死を選ぶと言っていることが わかっているようで、わかってないのだと自分に問いかけてみてください。

・10年前から約10万件増! タイヤのパンクトラブルは予想外な事故を引き起こす

  可能性も(くるまのニュース) 

 記事によると、パンクしたタイヤを修繕してはき続けている人がいたり、そもそもタ イヤの状態を把握してない人が多いというもの。

 たしかに私もたまたまオイル交換時にタイヤの摩耗を教えていただき気がついた。

 車やタイヤの性能があがり、そんなに注意しなくても、望んだ能力が発揮されるが、 機械は機械。常に気を配っていないと故障する。メンテナンスは大事です。